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「先日、動物園に行ってから、子どもが動物に興味を持ち始めました。以前から、ペットは情操教育に役立つと聞いていたので、犬を飼おうかなと思っています」と一山さん。でもご自身もペットを飼った経験がないため、世話や衛生面のことなど不安がいっぱいのようです。
子どもの成長段階で動物との触れ合いの重要性を唱え、学校で動物を飼うことを推奨している中川美穂子先生にお話を伺いました。「まず大切なのは、親が責任を持ち、子どものようにペットを育てること。よく『きちんと世話ができるなら、飼ってあげるわよ』と、子どもに言う親がいますが言語道断!親がペットの世話を面倒だと思ったら、子どもも同じように感じます。愛情を注げば、その姿を見て育ち、自然にペットをかわいがります。親が子どものためにと一緒に動物の世話をすれば、親の愛情を感じて感謝の気持ちも育まれ、ゆくゆくは、年老いた親を捨てることもなく、厚い介護をしてくれるはずですよ(笑)。ヨーロッパでは、子ども、そしてペッ
トがいて初めて完全な家庭になると考えられているほど。子どもがきちんと育つ環境を作るためにも、ぜひ家庭で感情をかわすことができる動物を飼ってください」
2歳から10 歳の子は盛んに動物を飼いたがり、実はこの時期が人として社会に適応する脳を育てる大事な時だといわれているそう。
「たとえば、汚れていたら、かわいそうだからキレイにしてあげよう。鳴いているのは、どうしてだろう?なにをして欲しいのかな?と、ペットの気持ちになって考え、自分なりに想像したり工夫したりするようになります。
ほかにも、自然と触れ合ったり、体を使って遊ばせたり、掃除やお手伝いをさせたりと、さまざまな体験をさせることが、情と知恵の脳を育て、人間性を養いますが、弱いものを庇う心を育てるという点でもペットを飼うのは大事な体験です。それらが欠如していると、自己中心的、コミュニケーションがとれないといった人間に育ち、犯罪を引き起こす要因になるかもしれません。机上の勉強より、体と感情を使う体験、これが子どもの育成に重要だと認識してください。ご心配の衛生面ですが、日本では人に危険な動物の病気はありません。ただ、アレルギーはきちんと調べたほうがいいでしょう。実はアレルギーは牧場の子ども、動物を飼っている子などには少ないのです。
特に毛のある動物を飼っているほうが喘息になりにくい。いまは清潔すぎて過敏になった免疫力が自身を攻撃してアレルギーになるとわかっています。動物は不潔ではない。ウイルスは同種間で感染します。人間同士がキスをするくらいなら動物との触れ合いは、まったく怖くないものと思ってください」
中川美穂子さん● 中川動物病院院長。
『学校で飼う動物 ぎもん・しつもん110』(偕成社)、
『学校飼育動物と生命尊重の指導』(教育開発研究所)
など著書多数。
全国学校飼育動物研究会
http://www.vets.ne.jp/
~school/pets/siikukenkyukai.htm
















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